2019/3/11

啓蟄

↑琉球馬酔木(あせび)。1月は、まだ蕾でした。
 
↑そして2月末に可愛らしい花を咲かせました。
 
 
3月6日は、二十四節気の啓蟄でした。
これは、冬ごもりしていた虫たちが春の暖かさを感じて、外に這い出てくる頃ということです。
確かに、冬は静まり返っていた山の中も、小さな虫が飛んでいたり、鳥たちのさえずりが聞こえたり、少しづつ賑やかになっています。
 
日中散歩をしていても、春の陽気に誘われて、行きかう人たちが増えた気がします。
 
虫や鳥、動物、植物など自然界の生き物たちは、温度計も湿度計も、毎日の天気予報もないのに、きちんと気温や湿度、風向きが変わったことから春を感じて行動していることに、感心します。
 
春は自然界の変化が大きいために、人の身体も様々に変化します。
 
陽気が盛んになってきて、普段から身体に熱を籠らせている人はより熱に傾きやすくなります。
逆に陽気が不足している人は、春の陽気を受けて元気になります。
 
春は芽吹く季節でもあり、このような時には肝気が昂ぶりやすくなります。
うきうきしたり、やる気になったりする一方で、度が過ぎると不眠、めまい、頭痛などを引き起こします。
またこの肝気の昂ぶりが脾の臓の働きを弱めてしまい、下痢、眠気などを引き起こす人もいます。
そして、植物もこの時期は大地から水分や栄養分を吸い上げて成長するように、肝気が昂ぶると、体内の陰分(水分、血など)が消耗されてしまい、筋肉のひきつりが起こりやすくなり、こむら返り、寝違え、ぎっくり腰などを起こす方が多くなります。
 
この時期は、チョコレート、カフェインなど肝を昂らせやすいもの、
そして、体内の熱を助長する香辛料、ニンニク、ナッツ類は控えめにしましょう。
 
一日の気温変化、日々の気温変化が大きい時期です。
衣服や暖房器具をうまく調節して、風邪をひかないようにしましょう。
 
皆さんがお元気で、春爛漫の時期を楽しめますように。。。。