2018/12/25

とっても大切な「陰」

↑宝塚は、植木の町でもあり、苗木畑がたくさんあります。
赤と黄色のコントラストがとてもきれいです。
 
 
前回のブログで、一陽来復には、悪いことからいいことへ転ずるという意味もあると書きました。
が、それは例えであって、決して陰が悪いということではありません。
それどころか、自然界においても人間においても、とっても大切なものです。
 
陰陽の分類にはほんの一部ですが、以下のようなものがあります。
左が陽、右が陰です。
 
春⇔秋
夏⇔冬
暖⇔涼
暑⇔寒
熱⇔冷
興奮⇔鎮静
促進⇔抑制
 
これらを見ると、どちらか一方に傾きすぎるのはよくないことがわかります。
 
東洋医学では、陰陽のバランスをとても大切にします。
大きく言えば、このバランスの崩れが様々な症状を引き起こすのです。
どうしても、「陽」の方が優秀で、「陰」は、暗くてじめじめしたあまりよくないイメージを抱きがちですが・・・
人間、陽ばかり増えてしまうと、
常に興奮、休めない、眠れない、目はランランのような状態になってしまいます。
怖いですね・・・。
陰があるからこそ、活動と休息のバランスがとれて、活発に動きまわったり、逆に静かに過ごすこともできるのです。
 
そして、四季のうちで一番陰が強く、陽が少ない季節が冬。
春は一気に陽気が強まるので、陰が少ないとめまいや筋のひきつり、花粉症、頭痛など多彩な症状を引き起こしやすくなります。
この時期に陽を守り、陰をしっかり養うことで、次に来る春を元気に迎えられます。一言で言うと
「陽気を漏らさずに静かに過ごす」
やたらと汗をかきすぎたり、興奮しすぎると、陽気が漏れていきます。
陰を守るためには、よく眠り、ゆったりと静かに過ごすことも大切です。
 
ところが・・・
この時期は多忙な上に忘年会や新年会が続きます。
一年の締めくくり、わいわい楽しくやりたいのも当然のことです。
が、年末年始は、ぜひ
「わいわい楽しく」と「静かにゆっくり」のバランスをとりながら、過ごしていただきたいと思います。