2018/12/20

一陽来復

↑冬至と言えば柚子。明るい黄色は遠くからも目を惹きます。
 
 
12月22日は冬至です。
一年で一番夜が長く、昼が短い日です。
 
夜を陰、昼を陽とすれば、冬至は一年のうちで最も陰が強い日です。
この日を境に、日ごと昼の時間が長くなっていく、つまり陽に向かっていくということから、冬至のことを「一陽来復」と表現します。
陰が極まって陽に転ずる・・・
そこから、春が来ること、悪いことが去って良いことに転じるという意味にも使われています。
 
春?これから1月2月にかけて寒さが厳しくなるのに???
と思われそうですが、葉を落とした木々や土の中に眠る種子は、春にむけて準備を始める頃です。
春は3月、4月に突然やってくるのではありません。
人が気づかぬところで、寒さに負けずに少しづつ少しづつ春は造られているのです。
誰が教えるわけでもないのに、自分の置かれた場所で黙々と自分の役割を果たしているのです。
自然の営みは本当にすごいです。
いくら世の中が便利になろうとも、自然の力にかなうことはないでしょう。
 
鍼灸院には受験生もいます。
支えるご家族もいらっしゃいます。
また、就職、転職など新たな出発をひかえている方もいらっしゃいます。
たゆまぬ努力が、あきらめない心が、暖かい春を連れてくるよう願っています。