2018/10/1

天候と身体の密な関係

↑澄んだ空気の朝、ふと西の空を見上げるとお月さまが。
 
台風が24号が去っていった今日の朝、
外に出ると北からの冷たい風が吹いていて、一気に秋が深まった気がしました。
 
台風は、赤道付近で発生し、熱帯の湿った暑い空気を吸収して成長していきます。
つまり大量の「熱」と「湿」を持っています。
また、風が強く、台風の通過に伴って風向きも刻々と変化し、気圧も大幅に変化します。
この湿や熱、気圧や風の変化が肝気を昂ぶらせたり、湿熱を身体に籠らせたりして、
様々な症状を引き起こします。
 
台風が近づいている日曜日の午前中、
私は久しぶりに家でのんびりとしようと思っていたのですが、
なんだか気持ちがそわそわして落ち着かず(笑)、
おまけに軽い耳鳴りや耳閉感(つまる感じ)まで出てきてしまいました。
肝気が昂ぶっているな・・・と思い、
雨が降る前に、1時間ほど散歩をして、昂ぶった気を下ろしました。
 
患者さん方の身体にも様々な変化が。
台風前に過食になった、
逆に胸やけがして食べられなくなった。。。など。
前者は肝気が昂ぶることによって、
後者は昂ぶった肝気が胃の動きを停滞させて、食べたものが降りていかなかったためです。
その他、頭痛やめまいなどの症状が見られた方もいらっしゃいますが、
基本的には、肝気が昂ぶることで起きる症状です。
 
そして、台風が過ぎて冷たい北風が吹き始めた今日は、
関節痛の悪化、食欲不振と倦怠感などを訴えられる方が多かったです。
これは急激な冷えが身体の気の流れを停滞させたり、
冷えによって、身体を動かすのに必要な陽気が奪われたことが原因です。
 
このように、天候、気候の変化は様々な形で身体に影響を及ぼします。
けれど、原因を究明し、早めに鍼やお灸で対応すれば、また元気復活です。
東洋医学の知恵は、本当にすごいです。