2018/6/21

元気の源、腎の臓②

先日は腎の臓について書きました。「元気の源 腎の臓」
 
元気で長生きするのに大切な腎の臓は、年齢に関係なく大切です。
 
腎の臓は「成長、発達、生殖」を主ります。
腎が弱いと成長や発達が遅れたり、妊娠しにくくなったりします。
 
この腎の臓は男女ともに
青年期に働きが盛んになり、妊娠できる身体になります。
20代をピークに、早くも衰えがはじまります。
それが自然なことなので、衰えを止めることはできませんが
日々の養生で、衰え方を緩やかにすることはできます。
 
腎によいとされる食べ物は
 
・黒いもの    黒豆、黒ゴマ
・海の物     ナマコ、牡蠣、海藻類
・粘りのあるもの 里芋、山芋
・木の実類    くるみ、松の実、栗
 
などです。何事もバランスが大切ですので、腎によいものを取り入れながら、肉・魚・卵・豆類・穀類・野菜をバランスよく採ることが大切です。
 
腎の臓は身体の下部にあることから、下半身と関係が深いとされています。
腰痛、下肢の浮腫み、尿漏れ、不妊(生殖器も下半身にあります)など
腎に関係する症状が下半身に多いのもそのためです。
 
下半身を強化するには「歩く」ことが一番。
ゆっくり歩くことで、気が全身を巡り、呼吸が深くなり、リフレッシュ、リラックス効果もあります。
足の裏には「湧泉」という腎の重要なツボがあり、歩くことは湧泉を刺激することにもなります。
 
私も診療の合間によく散歩をします。
散歩すると、季節の移ろいも感じられます。
今日は綺麗なアジサイをたくさん見つけました。
 
色鮮やかな毬がたくさん
 
綺麗なブルー
 
四葉のクローバーみたいな花弁
 
現代人の生活は、パソコン、スマホ、運動不足と下半身を弱めてばかり。
そのうえ、偏食、睡眠不足、ストレス過多が重なれば
腎の臓は弱る一方です。
不妊症が増えているのもそのあたりと関係があるのではないでしょうか。
 
ぜひとも、年齢に関係なく毎日の養生で腎の臓を守り、健やかな日々を送っていただきたいと思います。