2026/6/3

安心と希望を与える鍼灸

↑豪華絢爛。
 
 
以前遠方から通院していた50代の女性患者さんから
「卵巣がんになり、抗がん剤治療ののち手術するので、手術が終わったら鍼灸を受けたい。近くで通える鍼灸院を紹介してほしい」
とご連絡がありました。
 
この患者さんは、とても鍼灸を信頼してくださっており、東洋医学の話をする中で、癌の方にもその時の状況に応じて鍼灸ができる、と私が言っていたことを思い出したとのこと。
 
調べてみると、近くに私の鍼灸の大先輩の治療院があり、さっそく紹介しました。
 
結局、抗がん剤で癌は縮小せず。
腹膜播種を起こしており、手術ができない状況で退院。
数週間前から、紹介した鍼灸院に通っていおられます。
 
痛み止めに麻薬を使い、腹水や胸水も貯留している状態。
とても重症ですので、的確な診断、繊細な鍼灸が求められます。
 
自宅から歩いて行けるところに、私の大先輩の治療院があったというのは、何かの縁でしょうか。
開院して20年以上、多くの患者さんを診てこられた尊敬する先生なので、私も安心です。
 
話を聞く、身体に触れて診察をする、そして鍼をする。
いかに患者さんに安心と希望を与えるか。
これには、技術や知識、経験は当然必要ですが、医療者の人間性も問われるところ。
小手先は通用しません。
 
紹介した先生から送られてくる経過のメールを読むと、鍼はもちろんのこと、患者さんに対する姿勢そのものも学ぶことがとても多いです。
 
改めて鍼灸の素晴らしさを感じるとともに、私も頑張らねばと襟を正される思いです。