2025/4/28

宮本輝さん講演会

↑花が咲き乱れる季節。
 
 
先日、作家の宮本輝さんの講演会に行ってきました。
 
私は本を読むのが大好きなのですが、そのなかでも一番好きな小説家は、宮本輝さん。
20歳の頃から、ずっと好きです。
小説、エッセー、全部読んでいますし、折に触れて何度も読み返しています。
 
現在81歳の輝さん、初めての歴史小説「潮音」がこのほど出版されました。
全4巻の長編大作です。
 
舞台は幕末。
越中富山藩の薬売りが主人公。
日本海に面した小さな富山藩は、全国津々浦々まで薬の行商をしながら、危険を冒して薩摩藩と密貿易をしていました。
薩摩藩が清国から密輸入していた薬の原料が必要だったのです。
鎖国中、幕府にみつかれば、どんなお咎めを受けるかわかりません。
けれども、これといった産業がない小さな藩が生きていくためには、必要なことだったのです。
そのために知力、体力、そして信頼関係を築くための人間力を持った多くの薬売りを育てるしくみが、富山藩にはありました。
時代が大きく変わる中で、薬売りたちはどう生きたのか。
名もなき一庶民の目からみた歴史小説です。
 
講演会では、「潮音」を中心に、過去の作品に込めた思い、執筆の裏話などを聞くことができました。
 
長らく輝さんのファンですが、お会いするのは今回が初めて。
嬉しすぎて、ニヤニヤが止まりませんでした(笑)
一緒に行ってくれた友人に、輝さんについて、ひとり喋りまくっていました(笑)
 
今、途中まで読んでいる「潮音」、じっくり楽しみたいと思います。
 
そして現在も、新しい小説を雑誌連載中とのこと。
これもまた、本になるのが楽しみです。