2025/8/9

風が季節を教えてくれる

↑空に向かって元気いっぱい。
 
 
8月に入り、猛暑が続く中、朝晩に北西の風が吹くようになりました。
そして、ツクツクボウシ1号の鳴き声を聞きました。
完全に、ミーンミンミン!!!にかき消されていますが(笑)
 
8月7日は立秋でした。
今年の夏は暑すぎて、、、、きっと立秋以降も暑いのでしょうが、、、、
秋なんて来るのかと思わせる気候ですので、北西の風が吹き始めたことにちょっと感動しました。
 
まさに
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」です。
これは、古今和歌集におさめられている藤原敏行の和歌です。
 
「秋が来たと目にははっきりわからないけれど、風の音に秋の訪れをはっと気づかされた」
というような意味ですが、
本当に、秋なんてどこ?という日々の中、まず風が秋を教えてくれますね。
 
この歌は平安前期に作られています。
今ほど暑くはなかったとはいえ、冷房も冷蔵庫もない時代。
氷だって市井の人には無縁のもの。
 
ああ、暑い中にも確実に秋が来ているぞ、という喜びの歌、、、なのかどうかはわかりませんが、1000年以上昔と変わらず、やはり秋を一番に教えてくれるのは、風、なのですね。