2024/11/25

お灸は小さな優れもの

↑良質のもぐさは、不純物がなく、ふわふわです。
↑米粒の半分大にひねって使用。
 
 
この時期らしく寒くなってきましたね。
寒くなるとお灸の出番が増えます。
 
お灸に使用するもぐさは、ヨモギを原料に作られています。
このふわふわもぐさを、米粒の半分にして、一壮、二壮とすえていきます。
 
患者さんの状態によって、やわらかくしたり、少し固めにしたりと調節をしながら、すえていきます。
 
それにしても・・・
お灸をすえるという慣用句は、残念ながらいい意味に使われていません。
何か悪いことをして、きつく注意をしたり、罰を与えるというような・・・
鍼灸師としては何とも悲しい使われ方です( ;∀;)
 
昔のお灸はとても大きくて、とても熱くて、熱いのを我慢して耐える・・・とういうような面もあったからでしょうか。
 
当院のお灸は、正常なツボにすると、熱いと感じますが、冷え切ったようなツボにすると、初めは全く熱さを感じず、何壮もすえていくうちに、温かくじわんとしてきたり、少しちくりとしたような熱さを感じたりしますが、お灸を必要としているような方の多くが「気持ちいい」とおっしゃいますね。
 
お灸も使い方が大事。
必要な人の、適切なツボに、適切な量を使えば、とっても優れものです。
 
そう、小さな小さな優れものです。