2024/5/13

追悼、フジ子ヘミングさん

↑モッコウバラが咲き誇る。
 
 
ピアニストのフジ子・ヘミングさんが、先日亡くなられたと報道がありました。
 
フジ子さんといえば、ラ・カンパネラ。
数年前に、コンサートへ行って、音楽はもちろんのこと、その指の動きの速さとダイナミックな躍動感に感動。
 
フジ子さんの紡ぎだす音楽が持つ力はものすごいものでした。
演奏中のフジ子さんからは、生命力が溢れていました。
あの頃、すでに90歳近かったことを考えると、驚嘆に値します。
 
貧困、耳の病気、長く続いた無国籍状態など、多くの苦難があり、脚光を浴びたのは、1992年のNHKのドキュメンタリー番組。
私もその番組を見ていました。
 
「死ぬほどの苦労や悩みから生み出された芸術以外は、薄っぺらくて好きじゃない。」
というような言葉がとても印象に残っています。
 
苦難に負けなかった方だからこその重い言葉です。
 
苦難に負けなかったフジ子さんの音楽は多くの人を励ましてきました。
私もその一人です。
 
ご冥福をお祈りします。