2023/11/27
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学会に参加してきました |
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↑学会場の近くにあった、東京復活大聖堂(ニコライ堂) 明治の名建築のひとつです。 この週末は、東京お茶の水で開催された「第41回日本東方医学会」に参加してきました。 この学会は、今から50年前、間中喜雄医師が「医師のための鍼灸セミナー」として立ち上げたのが始まりです。 間中先生は、ご自身の病院内で鍼灸師と連携して治療を行う傍ら、鍼灸・東洋医学の啓蒙、教育にも尽力された、鍼灸業界でも有名な方ですが、日本で初めて鍼麻酔で虫垂炎の手術を成功させた方でもあります。 実は、日本は鍼灸・東洋医学にとって受難の時代がありました。 古いものを捨て、欧米から新しい文化、政治、教育などを取り入れた明治時代。 そして、第二次大戦後、GHQによって、鍼灸は野蛮なものと切り捨てられた昭和時代。 その西洋医学一辺倒の時代から、間中先生はじめ、信念を持った医師や鍼灸師の尽力があってこそ、今の鍼灸・東洋医学があるといっても過言ではありません。 今回の学会は「医師・医学生と鍼灸」をテーマに行われました。 まだまだ数は少なくとも、大学病院・総合病院で鍼灸を行っている医師、また個人で鍼灸院をしながら、医師との連携を模索している鍼灸師など、さまざまな立場からの発表がありました。 中でも、医学部の学生さんたちが、正規の授業では東洋医学について学ぶ機会はとても少ないため、自ら部活動・サークル活動を運営して勉強をしている取り組みや苦労、今後の展望などを発表されていたのがとても印象に残りました。 まず、とても初々しくて爽やか。 おじさま、おばさまが圧倒的多数を占める会場に(笑)薫風が吹いたようでした。 「東洋医学って怪しくない?」と同級生に言われながらも、少人数で一生懸命に頑張っている姿がなんとも微笑ましく、またとても頼もしく感じました。 日本の医療制度や法律、保険の問題。 また医学部・鍼灸学校教育の問題。 鍼灸・東洋医学を臨床で行う私たちには多くの壁が立ちはだかっているのは事実です。 が、ただそれを言い訳にするのではなく、自分ができる目の前のことを一生懸命に頑張っている医師や鍼灸師たちの姿に、私もまた、目の前のひとりひとりの患者さんが元気になるよう、自分の場所で頑張ろうと決意を新たにしました。 |
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