2022/10/17

深まれ、更年期への理解

↑緑の中に白が映えます。
 
 
先日のニュースで、とある企業が、更年期の不調を持つ社員対象に、オンライン診療が受けられるよう、時間的・経済的サポートをしていると聞きました。
 
厚生労働省も更年期症状・障害について実態調査を行うなど、少しづつ更年期の心身の変化について、理解が示されているのでしょう。
 
更年期といわれる40代から50代、女性では閉経前後、卵巣から分泌されるホルモンの急激な減少が様々な症状を引き起こし、これを更年期症状、更年期障害と言います。
男性にもあるのですが、厚労省の統計では、圧倒的に女性の方が多いようです。
 
東洋医学では、更年期症状は、腎の臓の弱りにより引き起こされると考えられています。
腎の臓は、排泄にも関わりますが、一番の特徴は、「成長・発達・生殖」を主るということ。
20代、30代をピークに、少しづつ機能が弱り始めます。
 
この腎の臓の弱りが、他の臓(肝の臓・心の臓・脾の臓・肺の臓)に影響して、様々な症状を引き起こします。
 
どの臓腑に影響するかは、その方の体質によって異なります。
ですので、症状の種類や程度には、かなり個人差があります。
 
鍼灸院でも、更年期障害で、来院される方は多いですが、症状は千差万別です。
 
仕事や育児に忙しい年代でもあり、つらいな・・・と思っても、我慢したり、何とかやり過ごそうとする方も多いと聞きます。
 
人生80年、90年の時代。
この時期の変化は、これからの人生に向け、自身の心や身体へ目を向けるよい機会とも言えます。
 
男性も女性も更年期を健やかに過ごせるよう、もっともっと理解が深まることを願います。