2019/10/7
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金子みすゞの優しいまなざし |
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↑山口県下関市から関門海峡を望む。 金子みすゞは女学校を卒業後、亡くなるまで下関で暮らしました。 金子みすゞをご存じでしょうか。 大正末期から昭和初期に活躍した童謡詩人で、26歳という若さでなくなるまでに500編余りもの詩を作りました。 金子みすゞが生まれ育ち、亡くなるまで暮らした山口県に行くと、そこかしこに彼女の面影をみることができます。 旅館やお土産物屋では、詩集を本当によく見かけました。 みすゞの故郷、現在の長門市仙崎には、金子みすゞ記念館があります。 金子みすゞのこんな詩があります。 「大漁」 朝やけ小やけだ 大漁だ おおばいわしの 大漁だ はまは祭りのようだけど 海のなかでは 何万の いわしのとむらい するだろう 「金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと」(JULA出版局)より引用 金子みすゞは山口県の仙崎という漁師の村で生まれ育ちました。 大漁を皆で喜びながらも、海の中の魚に思いを馳せる・・・ 生きるものへの優しいまなざしを感じる詩です。 金子みすゞの詩は、地球に存在するすべてのものへの優しいまなざしにあふれています。 けんかしてしまった弟 しかられたとなりの子 魚売りのおばさん 同じ話を繰り返すおばあさん 道端に咲いているタンポポやヒガンバナ すずめやカラスやツバメにだって。 ちゃんと見てるよ、そのままでいいよ、嬉しいね、楽しいね、寂しいね・・・と話しかけているようです。 そんな優しいまなざしを 皆が一日に一回でも持ったなら この世はもっと幸せになるでしょう。。。 鍼灸院にも詩集を置きました。 ぜひ、読んでみてくださいね。 |
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