2019/9/18

日本美術の素晴らしさ

先日、京都文化博物館で開催されている「百花繚乱ニッポン×ビジュツ展」へ行ってきました。
平安時代から江戸時代までの絵画、浮世絵版画を中心に日本刀や漆工、駕籠、鎧兜まで色とりどり、まさに百花繚乱でした。
 
風神雷神図屛風、洛中洛外図、源氏物語絵巻、平家物語絵巻、歌川広重の東海道五十三次・・・などなど、中学や高校時代の歴史の教科書にも載っているような名作がたくさん。
 
あの時の私は歴史が大の苦手で、歴史の面白さも、古いものの良さも全くわからず、ひたすらテストのために暗記しては、抜けていくという繰り返しでしたが。。。苦笑。
 
今回の展示は写真撮影が許可されていたので、ほんの一部を紹介します。
私は絵を見るのに集中しすぎて、写真を全く撮っていませんでしたが、幸い一緒に行った友人が撮ってくれていました。
 
 
↑鈴木其一、風神雷神図(江戸時代後期)
風神も雷神も、目はぎょろりとしているけど、ちょっとおとぼけ顔。
それぞれ襖四枚に描かれていて、躍動感ある風神雷神が今にも絵から飛び出してきそうです。
 
↑葛飾北斎、富岳三十六景、山下白雨(江戸時代後期)
白雨とは、夕立のこと。
まさに、雷様も下に見る堂々たる富士。
 
↑江戸中期、仙台藩のお姫様が嫁入りの際に使ったとされる駕籠。
外部はもちろんのこと、内部まで金地に風景や草花が描かれている、なんとも豪華な乗物。
 
 
それぞれの絵や工芸品は、色彩や自然描写の美しさはもちろんのこと、目を見張るのは細部まで緻密に描かれていること。
 
この時代、カメラなんてないですから、人や自然に対する観察力と、それを絵にするまで留めておく記憶力は、便利になりすぎた現代に生きる私には想像ができません。
 
今年の芸術の秋は、日本美術の素晴らしさを教えてくれた展覧会から始まりました。
 
 
興味のある方はこちらをご覧ください→百花繚乱ニッポン×ビジュツ