2019/7/30

夏の養生

↑夏空に向かって咲く百日紅(さるすべり)
 
 
梅雨が明けてからは、待っていたかのように暑い日が続いています。
夏は、一年で一番陽気が盛んな時期。
 
さて、この日本の夏の気候(高温多湿)による身体への影響は・・・
「身体の内部の熱が盛んになる」
「発汗により、気や陰分が消耗する」
「湿度が高いため、脾の臓(消化器)が傷みやすい」
があげられます。
陰分は、陽の反対で、身体の余分な熱を冷ましたり、潤したり、気持ちが昂ぶり過ぎるのを抑えたり、とても大切な役割を果たしています。
 
このために夏を元気に乗り切るためには、次のようなことが大切になります。
・夏野菜や果物をしっかり食べて、体内の余分な熱を取る。
・良質のたんぱく質(動物性も含めて)をしっかりとる。
・発汗で失われる塩分は、発汗量に合わせて普段より多めに取る。
・冷飲食のしすぎは、脾の臓を傷めますので、とり過ぎに注意。
でも、冷たいものも食べたいですよね。素麺にはショウガやネギなど身体を温める食材を少し加えましょう。
アイスを食べる時には、飲み物はホットにするなど、冷たいものと温かいものをセットにしましょう。
・消耗された陰分を養うために睡眠をしっかりととる。
 
 
ちなみに私は、トマト、キュウリ、ゴーヤ、ピーマン、かぼちゃなどの夏野菜をたくさん食べています。
ありがたいことに、母が家庭菜園で育てた野菜をたくさん送ってくれます。感謝!
サラダ、酢の物(お酢は、暑い時もさっぱりして食べやすいですし、疲労回復にも一役かってくれます)、煮物、焼いて、カレーに・・・と調理法を変えると飽きることもありません。
塩分を取るために、梅干しを1日ひとつ、具沢山のお味噌汁は毎日(汗のかき具合に応じて、お味噌の濃さを調節します)飲みます。お味噌は胃腸にもとてもいいんですよ。
とにかく睡眠はしっかりと。寝る前に食べるのは避けて、ぬるめのお風呂でリラックス、クーラーをうまく使ってぐっすり眠れる環境を整えます。
日中は暑いので、散歩は朝に切り替えました。
 
私は、夏生まれにもかかわらず、一年のうちで夏が一番苦手です(笑)
最近の猛暑、酷暑はこれに拍車をかけています。。。
でも、自宅のベランダから見る花火、冷たい水の中で泳ぐこと、高校球児の涙、美味しい夏野菜と果物、汗をたくさんかいた後の冷たいワイン・・・など夏ならではの楽しみもたくさん。
 
日常生活の中の知恵と工夫、そして鍼灸で夏を元気に楽しく乗り切りましょう。