2019/7/25

汗のかきすぎ注意

↑芙蓉のめしべとおしべ。ズームアップしてみると、面白い形をしています。
カタツムリのツノみたい。。。
 
 
23日は、二十四節気の大暑でした。
近畿地方は梅雨が明けて、本格的な夏の到来です。
蝉も賑やかに鳴きだしました。
 
気温の上昇に伴って多くなるのが汗の量。
来院される患者さんも汗をぬぐいながら、第一声は「暑いです~。」
 
東洋医学では、正常な発汗は、体内の余分な熱や湿を外へ出し、体内の陰陽のバランスを保つ大切な役割を果たしていると考えられています。
 
夏は、自然界の陽気が最も盛んな時期。
適度に発汗をすることで、体内に熱が籠るのを防ぎます。
また、高温に加えて多湿の地域では、熱と共に余分な湿も汗と共に出ていきます。
 
ただ、「汗血同源(かんけつどうげん)」といって、汗は血の源は同じ。
また、汗と共に気も排出されるので、汗のかきすぎは身体にとって必要な気血までも消耗してしまうことになります。
 
普通に生活していても汗をかくこの時期は、入浴やサウナ、岩盤浴、激しい運動などでさらに汗をかくのは気を付けてくださいね。
 
老廃物が出ていくから、汗はかけばかくほどいい!という訳ではないのです。
 
汗をよくかくこの時期には、血が養われる夜間にしっかり睡眠を取りましょう。
そして、水分補給と共に、ビタミンやミネラル、糖分、塩分を適度に補給することで、より効果的に水分が体内に吸収されやすくなります。
 
汗のかきかたは、個人の生活スタイルによって随分異なります。
空調が完備された場所でほとんどの時間を過ごす方は、汗をかくことは少ないでしょう。
このような場合、下半身や身体の表面は冷えていても、体内には熱が籠りやすくなります。
涼しい時間に運動したり、ゆっくりお風呂につかって意識的に汗を出す必要があります。
 
次回は、夏の養生法についてもう少し書きたいと思います。