2019/3/5

いいように考える

薄桃色は、可愛らしく。
 
紅梅は華やかに。
 
白梅は清楚に。
 
 
先日、ある患者さんのご家族に突然の転勤辞令が下り、引っ越し先を探したり、好きな仕事をやめることになったり、色々な予期せぬことが起こりました。
 
心身ともに疲労、久しぶりに鍼灸を受けに来られました。
帰る時には、顔色もよくなり、
「今までずっと走ってきたので、少し休みをもらったのかも。いいように考えようと思います。」
と笑顔で帰って行かれました。
 
いいように考える。
とても大切なことだと思います。
 
人間生きていると、予想外の出来事がたくさん起こります。
むしろ予想どうり、期待通りに物事が進む方が、少ないかもしれません。
それは、どうしても晴れてほしかったのに雨になったとか、そんな些細なことから、
日々の安定した生活を大きく揺るがすような大きな出来事まで、さまざまでしょう。
 
小さなことなら、すぐに気持ちを切り替えることができても、大きなこととなればそう簡単にはいきません。
 
それでも・・・
 
今、この一瞬一瞬の積み重ねが、未来に繋がるとしたら・・・
いいように考えて過ごすことで、未来もいい方向に変わっていくのではないでしょうか。
 
あの時あんなことがあったね。
そのおかげで今の自分がいるね。
あの試練のおかげで強くなったね、優しくなったね。
そんな風に、起きた出来事をプラスに転じていけるのではないでしょうか。
 
患者さんの、帰り際の柔らかな笑顔を思い浮かべながら、そんなことを感じました。