2018/11/9

病が教えてくれること

鍼の師匠の鍼灸院玄関先に、今年も柘榴(ざくろ)がなりました。
もうすぐ実が割れそう・・・食べ頃かな?
 
 
誰もが健康でいたいし、病気になりたくありません。
けれど、生きていくうえで避けることのできないことでもあります。
 
病は、症状そのものの苦しみとともに、様々な感情を連れてきます。
 
いつまで続くかわからない焦りや不安、恐怖、絶望
どうして?という怒り、
苦しみをわかってもらえないもどかしさ、
するべきこと、やりたいことができない苛立ちや疎外感・・・
 
同時に、病になってはじめて気づくこともあります。
励ましてくれる存在、ただ傍にいてくれる存在がどれだけ心強く、ありがたいか。
 
自分のことを見つめなおすきっかけにもなります。
自分の身体、自分の心、自分の生き方・・・
 
病で苦しんだ分、人は強く優しくなれると思います。
 
そして、「あの病気には、自分の人生でこんな意味があったな」と
わかる時が必ず来ます。
 
私は、そう信じています。
 
そして、患者さんがそう思える日が来るように、
寄り添い続ける鍼灸師でありたいと思います。