2024/9/13

世界のあちこちで

↑白い桔梗、珍しいですね。
 
 
 
「国境なき医師団」のスタッフとして、中東イエメンに派遣されていたある女性患者さん。
帰国後、少し話をお伺いしました。
 
私は恥ずかしながら、イエメン、と聞いても「中東のどこか」ぐらいの知識しか持ち合わせていませんでした。
 
イエメンはサウジアラビアの南に位置する国で、2015年から内戦が勃発、その余波により、今も政情が非常に不安定だそうです。
 
医療設備はもちろん整っておらず、衛生環境の悪さ、食料や薬など様々な物資の不足から、感染症が蔓延し、栄養失調で多くの人、特に子どもが命を落としています。
それに加え治安も悪く、子どもたちが性暴力を受けたり、戦闘員として徴兵されたり、常に危険に晒されているとのこと。
 
食べるもの、そして安全で清潔な住む場所さえあれば、多くの命が失われずにすむという状況。
 
世界のあちこちで、起きているこのような状況。
イエメンで、ガザで、アフガニスタンで、ウクライナで、スーダンで。
世界のあちこちで。
 
一生懸命に想像するのですが、日本に住んで、毎日ごはんを食べ、毎日お風呂に入り、自分の家の布団で眠ることができている私には、とても想像すらできない悲惨な状況なのでしょう。
 
それでも、知ることをやめたくありません。
そして自分には何ができるのか、そう問い続けたいと思います。