2022/10/7

尊い4時間

↑神戸異人館、風見鶏の館と秋の空
 
 
ある女性患者さん。
 
体調が悪化し、仕事中にも立っていられないほどのだるさやめまいが頻回に起きてしまい、仕事を辞めて1年以上。
「体調をよくして、働けるようになりたい。」と来院。
 
体調が少しづつ良くなり、この9月から、1日4時間、週3日の仕事を始めました。
働きたいとはいえ、働き始めるにはとても勇気が必要だったと思います。
 
仕事中にまたしんどくなって、働けなくなるのでは・・・という不安が常につきまといます。
 
新しい仕事で慣れないこともあり、終わるとぐったりと疲労感がありますが、幸い仕事中は体調が悪化することもありません。
 
・・・と、頑張っていた矢先に、自身の病気のことも知っている身近な方に
「え?たった4時間?」
と言われました~(涙)と、ショックを受けておられました。
 
患者さんが元気になって、ご本人が望んでいたことができるようになるのは、鍼灸師としてとても嬉しいこと。
 
身体のしんどさに加えて、不安や焦りやもどかしさとの闘いの中で踏み出した一歩は、とてもとても尊い一歩なのです。
 
それを知るからこそ、
頑張りに、水を差さないで~!
と思わず声をあげそうになりましたが。。。
 
残念ながら、心無いことを言ってしまう人は、あちこちにいます。
 
どうか、その言葉に負けずに頑張ってくださいね。
たくさんのエールを送ります!