2022/8/20

思い出話

↑空に向かって咲く夾竹桃
 
 
ある女性患者さん。
2年前、お母様を脳出血で亡くされました。
 
突然の出来事に、もともと弱かった身体が追い付かず、その頃から鍼灸に通われています。
 
実は、当鍼灸院のHPを見つけてくださったのは、このお母様。
「一緒に通おうね。」
と言っていた矢先に病で亡くなられました。
 
私はお母様にお会いしたことがないですが、
「母のメモ帳から、鍼灸院の住所やアクセス、開院時間、初診時の注意点など細かく書いたメモが見つかりました。」
とお聞きして、お母様の写真を見せていただいた時、なんだか懐かしい人に会ったような気持ちになりました。
 
それから、時々お母様の話をします。
好きだったこと、人柄、たくさんの思い出。
 
ある時、その方が言いました。
「母の話をできる人がいて、とても嬉しい。」と。
 
色々な事情があり、母ひとり子ひとり。
お知り合いの方は、彼女のことを慮ってお母様の話題は避けてくれるそうで・・・。
 
ですが、本当は話したいのですよね。
思い出話。
たとえ、たくさん泣いたとしても。
 
思い出話は、お母様が一生懸命に生きた証ですから。
 
またしましょ、お母様の思い出話。