2022/6/17

映画「ひまわり」

↑こぼれんばかり。
 向日葵の写真がないので、薔薇に登場してもらいました。
 
 
 
1970年に公開されたイタリア映画「ひまわり」を見に行ってきました。
 
「戦争によって引き裂かれた、男と女の悲しい愛の物語」です。
 
最新の映像技術によって、現代に蘇ったこの作品が、今話題になっています。
広大なひまわり畑のシーンが、ウクライナのへルソン州で撮影されたものであると同時に、
戦争の愚かさ、理不尽さが描かれている作品だからでしょうか。
 
私が生まれる以前の作品ですが、映画音楽を集めたレコードやCDなどには必ずと言っていいほど入っていたので、テーマ音楽は子供の頃からよく聞いていました。
 
ナポリ女ジョバンニを演じる、ソフィアローレンの強い意志的な眼差し。
終戦後、帰還兵を待つ家族達でごった返す駅舎と、鳴り響く汽車の警笛。
帰らぬ夫、アントニオを探しに、ジョバンニがひとり向かったソ連の街並み。
そして、壮大なひまわり畑。
広い平原の中に物言わず佇む、亡くなった兵士たちの墓標。
ソ連兵もイタリア兵もドイツ兵も。
 
映画全編に流れる哀しくも美しいテーマ曲とともに、それぞれのシーンの映像が印象的に蘇る作品です。
 
セリフはそんなに多くありません。
声高に何かを訴えるシーンもありません。
だからこそ、ただただ、戦争の愚かさと理不尽さが胸に迫ります。
 
あのひまわり畑、今、どうなっているのでしょうか。。。
 
 
映画のHPはこちら→ひまわり