2021/4/12

最後の東京往診

↑ボタン桜。毬みたいです。
 
 
前回のブログでも触れましたが、
先日、最後の東京往診へ行ってきました。
 
東京での診療は、祖母の家の和室で、布団を敷いて。
何だか、時代劇の診療風景のようです。
私は、正座で足が痺れることもしばしば・・・(笑)
ここへ、患者さんが順番に来てくださいました。
 
祖母が住むのは、東京の郊外、武蔵野です。
公園や遊歩道がたくさんある、とても緑豊かな地です。
 
私は、子供の頃から学校が休みになると、東京へ行っていました。
今は亡くなった祖父や叔母に、遊園地や池袋サンシャインなど、あちこちに連れて行ってもらい、
そして、近所の公園でいつも遊んでいました。
 
まさか、大人になって、1か月に一度通うことになるとは思っていませんでしたが、
祖母が長生きして、ひとり暮らしを続けてくれたおかげで、祖母との時間をたくさん持つことができました。
そして、こうやって、東京でもたくさんの方と知り合うことができました。
 
祖母が独り暮らしをやめて、大阪へ来ることになり、正直ほっとした気持ちが大半を占めます。
同時に、通い慣れた家にもう来ないとのかと思うと、色々な思い出がよみがえってきて、少し寂しい気持ちにもなりました。
 
通い続けた5年間の経験は、鍼灸師としても、ひとりの人間としても、タカラモノのようなものです。
ただただ、感謝、です。
 
さて、大阪へ引っ越してくる祖母にとっては、新たな人生の幕開けです。
楽しい時間となりますように。。。