2020/5/15

疲れている時こそ動きましょう

↑シャリンバイ。爽やかな薄紫色と、すっきり美しく整った形が遠くからも目を引きます。
 
 
東洋医学では、様々なモノサシを用いて、現在の身体の状態を診るのですが、
そのひとつが「虚実(きょじつ)」です。
 
虚とは、正気の虚。つまり身体を健康に保つために不足しているものがあるということ。
実とは、邪気実。健康を犯そうとするもの(邪気)があるということ。
 
不足していれば、補い、邪気があればそれを取り除くのが鍼灸治療。
 
何が不足して、何が邪気となっているか・・・
正気がどれくらい不足して、邪気の程度はどのくらいなのか・・・
これは、個々によって千差万別。
また、同じ人でも、身体の状態は刻々と変化しています。
 
「疲れ」というと、何か不足しているものがあるのでは・・・と思いがちでしょう。
そして、それを補うためにたくさん食べたり、じっと身体を休めたり。
 
ところが、東洋医学では、邪気実の状態でも疲れは感じるとされています。
精神的なストレスや食べ過ぎなどで、気血の流れが停滞することで、身体の正常な働きを妨げてしまうからです。
 
今、日々悩んだり葛藤したり不安になったりする一方で、運動量や活動量は低下している方が多いのではないでしょうか。
 
私も、以前は大阪に奈良にと研修であちこち行っていたのが全部なくなり、活動量はとても減りました。
体重が如実に物語っています(笑)
 
ですので、今は疲れたなと思ったら、散歩したり家でヨガをしたり、とにかく体を動かしています。
その方が気血が巡り、結果すっきりするのです。
 
もちろん、長期闘病中の方、肉体労働が増えた方など、まずは身体を休めないといけない方もおられます。
 
疲れたな・・・と思ったら、少し身体を動かしてみてください。
その方が調子がいいのなら、生活の中に「身体を動かす」ことを取り入れてみてください。