2019/4/19

楽しく食べることが一番大事

↑実家の家庭菜園では、母が育てたスナップエンドウの花が咲いていました。
 
 
東洋医学では、日々の養生をとても大切と考えています。
その中でも、食事は本当に大切。
食べたもので身体は作られるわけですから、当然と言えば当然ですね。
 
基本的には、季節のものを取り入れながら、野菜、魚、肉、豆製品、海藻類、果物をバランスよく。
そこに体質や病態、季節に応じて、必要なもの、あまりとらない方がよいものをアドバイスします。
 
けれど一番大切なことは、「美味しくありがたく食事をいただく」ことだと私は思っています。
いくら健康に良いからといって、あれもこれも、まるでノルマのように食べても・・・どうなんでしょうね。。。
 
これには東洋医学的に、ちゃんと理由があります。
消化吸収の中心的な役割を果たすのが、脾の臓と胃の腑です。
それに大腸、小腸が加わります。
これら消化器の役割をサポートするのが、肝の臓を中心に肺、心、腎の臓。
特に肝の臓の働きはとても重要です。
 
肝の臓は疏泄や条達といって、気を身体のすみずみまで巡らせる働きがあります。
気をめぐらせることで、脾の臓や胃の腑、大腸、小腸の働きがスムーズになるのです。
 
ストレスで食欲がなくなる、便秘になる、緊張で食べ物の味がしなかった、
などは、過度のストレスや緊張で、肝の臓の働きが低下した結果、胃腸の働きも阻害されているからです。
 
楽しく、感謝しながら食べると、肝の臓の働きがよくなります。
その結果、脾胃の働きもよくなり、消化吸収が盛んになります。
逆に、苦虫を嚙み潰したような顔(笑)で食べていたり、食べたものの味もわからないくらい早食いだったりすると、とっても消化に悪いです。
 
今、春キャベツ、新玉ねぎ、アスパラガスなど春野菜がたくさん出回っています。
さっと茹でて、オリーブオイルをかけるだけでも、とても美味しい。
鰆は、味噌漬けにしても、時間のない時はグリルで焼くだけでも十分美味しい。
あさりは酒蒸し?お味噌汁に入れる?
 
旬の食材を食べられるって、とても幸せなことです。
 
スーパーに並ぶ食材は、生産者の方々の苦労があってこそ私たちの手元に届きます。
 
世界に目を向ければ、食糧難のために生きていくのに必要な食べ物さえも手に入らずに苦しんでいる人たちは大勢います。
 
病気のために、食べられない方々もいます。
 
どうか食べられる幸せと、自然の恵みを感じながら、日々の食事を楽しんでくださいね。