2025/10/14
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地球の反対側に② |
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![]() ↑例年より少し遅いですが、咲き誇る彼岸花。 以前、私が所属する鍼灸の学術団体、北辰会代表の藤本新風先生がブラジルに鍼灸の指導に行かれるとブログに書きました。 4月末から5月初旬にかけてブラジルを訪れた様子を 共に渡伯した北辰会の冨里先生が、ブラジル随行記としてまとめました。 それによると・・・ 今回新風先生が訪問したのは、ブラジルのゴイアニアという都市。 エチオピア経由で成田から30時間の長旅です。 ゴイアニアでは、2日間にわたり、34名のブラジル人鍼灸師に講習を行ったそうです。 ブラジルの医療事情は、西洋医学中心で、医療費は無償。 所得格差の大きいブラジルで、誰でも医療にアクセスできるのはよいのですが、病院は常に混んでおり、治療が間に合わずに亡くなる方も多いとか。 ブラジルの医師は、鍼灸に否定的な立場を取る人が多く、ブラジルで日本鍼灸を推進するのは容易ではない中、この講習会を企画したヴァレリオ先生は、日本鍼灸を広めるべく頑張っておられます。 50年後、100年後に日本鍼灸がれっきとした治療のひとつとして、認識されるようになるといいですね。 東洋医学には、「因地制宜(いんちせいぎ)」という言葉があります。 その土地の気候、風土、食べ物、風習、社会情勢が人間の身体に大きく影響を及ぼすため、治療に当たる際には、その土地のことをよく研究する必要があるという意味です。 限られた滞在時間の中、新風先生は、ブラジル人に問診するのはもちろんのこと、その土地のものを味わい、スーパーで売られているものをチェックしたりして、得られた情報を治療に生かしておられたそうです。 鍼灸を通して外国と交流する。 どんな国であれ、その土地、そこに住む人々を知ることが治療の第一歩です。 私も随行記を読みながら、想像を膨らませました。 これからの交流が楽しみです。 私もいつかブラジルに行ける?かな??? |
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