2022/2/25

「待つ」って大事

↑寒さのせいで、少し遅い梅の開花。
まだかまだかと待っていると・・・咲いたときの喜びは、ひとしおです。
 
 
最近、昭和後期のドラマを見たり、本を読んだりすると、なぜだかとてもホッとします。
 
ポケベルも携帯もメールもない時代。
インターネットも、どこか特別な場所で特別な人が使うものだった時代。
 
「早く、便利に」が、どんどん進み、今はその頃に比べると本当に何でも便利に早くなりました。
 
けれど、私たちの生活にゆとりができたかと言えば・・・
身体は楽になったかもしれませんが、
常に何かに追い立てられているような、
早く早くとせかされ、そしてせかしているような気がしてなりません。
 
人間の身体や心は、機械ではありません。
時間をかけなければいけないこと、
待つことが大事なこともたくさんあります。
 
私は、師匠に「緩急つけることが大事」
と教わりました。
 
急ぐ必要があること、
時間をかけなければいけないことの区別をちゃんとつけて、患者さんと向き合いなさいと。
 
必要なことをきちんとしたうえで、心と身体が回復する、変化するのを待つ。
待つことは、決して停滞ではありません。
 
冬の間、目に見えた変化がないように思える桜も、ちゃんと春に開花するように。
 
これからも、「早く、便利に」は、時代の流れとして止まることがないように感じます。
 
だからこそ・・・
待つときは待つ。
時間をかけなければいけないものには、ちゃんと時間をかける。
そのことを意識しないといけませんね。